2012年3月23日金曜日

太平洋の女王「氷川丸」と横浜


久々の更新です。

この前の春分の日、名古屋1人旅であまった青春18きっぷを使って、横浜に行ってきました。

なぜ横浜?

とくに理由はありません。
とにかく無性に横浜に行きたくなったので、横浜に行きました。

そして
「氷川丸」を見学しました。

「氷川丸」は1930年に日本郵船が建造した貨客船です。
 主にシアトル航路(北太平洋航路)で活躍した船です。
 
また太平洋戦争の勃発とともに病院船に改造され、南方戦線で活躍しました。

僚船が戦争で沈没するなか、この氷川丸は生き延びその後、再び太平洋航路に復活しました。

そして
現在は横浜の山下公園に係留されています。

では
ここで、そんな氷川丸の船内をのぞいてみましょう。

氷川丸左舷側より撮影
この氷川丸は、貨客船つまり「客と荷物」両方をいっぺんに運ぶために作られた船なので、居住区画が少なくなっている。

にっぽん丸

 時代が違うため単純な比較はできないが、写真下が純粋な客船の「にっぽん丸」である。
写真を見て分かるように居住区画の大きさがわかる。

続いては船内へ

一等食堂
1等食堂の高天井
まずは1等食堂です。この1等食堂は文字通り1等船室を使用している客のみが使用できる食堂です。そのため細部にわたり装飾がされています。

1等船客のディナー再現
また氷川丸は食事にも力を入れており、かの有名な喜劇王「チャップリンや」石油王「ロックフェラー」も氷川丸の料理に舌鼓をしたそうです。とくにチャップリンは日本からシアトルに帰る船の中で毎日揚げたての天ぷらをたべていたそうです。

次は1等社交室です。
1等社交室
1等社交室暖炉

 1等社交室は氷川丸のメインホールであり、夜は椅子をどかして社交ダンスなども行われました。もちろんこの1等社交室も1等船客専用の空間です。
この1等社交室は女性の社交場となっていたので、優雅な装飾が目立ちました。

お次は客室です
氷川丸1等客室
 
これが氷川丸1等客室です。この1等客室には冷温水が出る洗面所、換気、空調設備など当時の最新鋭の設備が備わっていました。

1等特別室寝室
1等特別室バスルーム
1等特別室ダイニングルーム
この1等特別室は秩父宮両殿下やチャップリンをはじめとする、各国の来賓や著名人が利用したスイートルームです。冷暖房はもちろんバスルームやダイニングルームを備えた超豪華空間です。

3等客室
3等客室
 最後に3等室です。3等室は2段ベットが4つの8人部屋です、やはり狭い印象を受けました。また機関室の隣に位置しているので居住環境としてはあまりいいものではなかったでしょう。
 3等船客の食事は主に和食が中心でした、秋刀魚の塩焼きなど素朴な料理がほとんどでした。
そして、この3等客が1等社交室などに行くときは、許可が必要で勝手に1等2等の区画に立ち入ることは禁止されていました。

まだまだ見せたい所はたくさんありますが、それではきりがないのでここら辺で失礼します。

氷川丸右舷
最後に人生で1度でいいからこんな豪華客船で船旅をしてみたいものです。

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